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人生列車

 夜の電車は実にいい。
 そこには安堵感と疲労感が同居している。
 朝のラッシュにはないものがある。
 ガタンゴトン、「次はOOです」。
 家まで後少しか・・・。
 家には暖かいシチユウが。
 そう、帰るべき所に心は、しばし停車する。
 生きるとは命を削りながらである。
 ストレスや憂鬱を抱えながら生きてゆく。
 僕だってそうなんだ。
 アメンボだって。
 一難去ってまた一難どころか多難去らずにまた多難。
 闘いは線路のように続くよどこまでも。
 人間を傷つけるのは人間。
 されど人間を癒すのもまた人間。
 ため息は生きてるあかし。
 そうとわかっていても出るのがため息。 
 人生には答えがない。
 自分がそれに納得できるか否か。 
 みのもんたが、タメにタメて「残念!」と言っても君が考えたあげくならそれが正解サ。
 間違いこそ正解。
 正解こそ間違い。
 人は間違いやあやまちを抱えながら生きていく。
 でもまた始発が来る。
 どう生きようがそれは自由。

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