二つの「話」。
この間の日曜日、夕方、実家前の永江公園で裸足で運動を軽くしていたら、16,17歳位のカップルがベンチに座ってきた。仲良さそうに、いかにも「青春」である。
外見は少し悪そうなバスケット部風、帽子のつばは横向き。ガタイは良い方。結構横にある。
言わば、「BAD系」である。
女の子は小さな小柄な子で、茶髪。ピアスも。
そして。例の如く、しばらくすると男の子がプカプカと。
見逃すわけにはいかない。ボクは林田です。
「君は何歳か?」、タバコを吸う仕草をしながらボクは尋ねる。
「二十歳」、少し笑いながら。
「ホントか?」
今度は彼女が「ホントは24歳よ」と、もっと笑いながら。
「そうか・・・。それはすいませんでした。この頃、多いから、未成年で吸うヤツが・・・」。
握手を求める32歳おっさん。
笑いながら快く、握手に応じてくれて
「いいっすよ。でも、ホントは何歳に見えますか?」
「高校生ぐらいと思ったよ」。
喜ぶカップル・・・。この二人はおそらく結婚するだろう。笑顔に未来を感じた。
まあ、それはすまんかったともう一度言ってその場を離れようとすると、その男の子が志願して、免許書見せてくれた。
それを見ながら「なるほど」っていうボク。
俺はタモさんか!?
年齢当てコンテストか!?
彼は仕事はしてなく休職中とのこと。少し話す。
もう一つ。同じく先週の日曜。夜、「ひょっとこの湯」にて。
水風呂でタオルを腰に巻きながら、はしゃぐ高校生二人(後から聞いたら高校一年生で都農高校。延岡学園高校)。
「タオルを湯船につけたらいかんよ」
「ええ!?」
「タオルをユブネにつけたらイカンよ!」
「あっ・・ハイ・・」
直ぐに水風呂から上がり露天へ。
で、ボクは体を洗い一時して歩行浴へ。直ぐ横の露天に居た、さっきの高校生が着いてきて、何やらボクに話しかけたそうにしていてボクの歩行の後を着いてくる。
「君達は何歳か?」
「16です。・・・あのぅ~、ケイジですか??」
「ああ??」
「いや、刑事さんですか??」
「俺がか?」
「ハイ」。可愛くうなずく眉毛のない男の子。
それから一緒に歩行浴をしながら語る。
以前捕まった警察にボクが似ていること、将来の夢について。彼らは二人とも自動車が好きで仲良しで一緒に整備士を目指しているとのこと。友達の友達で、最近かなり仲良くなったという。どこの高校かもここで聞く。話す。
永江公園もこの銭湯も、対話があった。
話しかけた、叱ろうとしたボクへ、叱ったボクへ、逆に話しかけたり、自分から年齢を証明したり・・・。
何だろう・・・。
「今の若いヤツは昔と違う・・・」
そうだろうか・・・。
対話を喜んでいた後輩達。今も昔も変わらない気もするが・・。どうだろう?
帰って嫁に「湯」での事を話したら、嫁は直ぐにこう言いました。
「刑事さんぐらいしか話かけんとよ、今時」。
名言だね。(手前みそだが・・)
話しかけない我々の方が昔と変わったのか・・・。
また明日。