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スリーフェース

ある知り合いの話。
その知合いを藤岡君とします。

藤岡はフランスにある日本大使館で働く33歳。彼がその仏で友達になったケビンさんとある夜、夕食を二人で食べに出た。
そのレストラン「トルシエ」から中心市街地のビルが見える。
夜遅くでも赤々と点いているビルが少しだけ。そのほとんどが日本系の会社。
そのビルを見ながらケビンは藤岡にこう語る。

「我々は社会人として三つの顔を持っている。一つは職場での顔、国に納税する義務を果たすべく勤労の顔。二つ目は良き家庭人としての顔。良き夫であり、良きお父さんのことを指す。そう、家庭にしっかり尽くすのは当たり前で、日本人の言う家庭サービスなんて僕にはない。良き家庭人にサービスも何も無いんだ。そして三つ目は社会に奉仕する顔。休日に地域に尽くす顔。教会に行くこと。
そういった、三つの役目、三つの顔をはたして僕らは社会的に良き社会人となれる。
でも、見てみてください、フジオカサン。我々がワインを飲んでいる、こんな遅くまで働く、こんな日本人が我々と対等にビジネスで闘っていると言えますか?あまりにもアンフェアだ。

でも、その三つの義務を免除されて、勤労の義務しか果たさなくてもいいって言われている職業がこのフランスにもある。
それは、軍人、警察、囚人です。
この時間も働く彼らは、警察ではあるまいし、囚人でもないだろう。
私には軍人に見えます。軍人と、一般の我々市民が闘っても、負けるに決まっているでしょう」。
フジオカはワインの酔いなどまったく感じなくなり、ただただ、人生を考えていた。

僕は思うんです。
しっかりとした家庭であれば、しっかりとした子供が育つ。
心ある社会なら、不良もたまにはかわいく見える。
いじめがあっても自殺はしない、先生に心あれば・・・。

僕はラグビー、お笑い、嫁、仕事・・・、バランス良く生きてゆきます。
ありがとうございました。

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