拝啓 友達へ
あなたを友人と思うから、やはりまた、再びメールします。
そして、友だからこそ、苦言を。
僕と君が出会ったのは僕が21歳の頃、あなたは20歳でした。
カラオケバイトで出会い、今日まで僕らは友であり続けてます。
少なくとも、僕はあなたを「友達」と思ってます。あなたはドウかな?(笑)。
あの頃は、今から12年前・・・。
ポケベルが全盛期、そして、コンビニ建設ラッシュのとき。
我々もおっさんになりました。
ホント、おっさんに。
腹もメタボリック、口臭もあるでしょう、体臭も・・・。
あなたはいつも僕に会うたびに、「おっさんや!」と久しぶりの僕に挨拶代わりに。
会うたびに・・・。
ホント、腹がたちます。
わかってますよ、自分の腹が出たことも、メガネが似合わないのも・・・。
でも、会うたびに言われて見なさいよ、あなたの無神経を、そして僕への甘えを感じます。
いつも会うたびに。
僕の方からいつも、話をふり、いつも勇気づけているつもりです。
でも、それが会うたびです、話すたびです。
もう、いい加減、堪忍袋の緒が切れます。
で、この間の電話で爆発したのです。
あなたはいつも受け身、そしていつも行動はしないままに。
友人だから苦言を呈すのです。
今年は暖冬です。
暖冬だからと言ってこの冬を一人で凌ぐには辛いです、僕も。
誤解を恐れず言わせてもらえば、あなたの恋愛がどうなろうと僕はどうでもいい。
あなたがその恋愛で苦しもうが、恋愛で怠惰になろうが。
僕が気になるは、たった一つ。
「いつも受け身な友」のことです。
自分ではない、向こうから仕掛けられて気づく。
そのことを友として「これでいいのか?友よ」って思うのです。
季節は巡ります。
いつもいつも夏が来て秋が来て、そして冬と春が。
でも、いつもいつも同じ人がそばに居るとは限らない。
終わり夏のように、いつまでも居て欲しい人もいるし。
散ってゆく桜のように、そろそろ別れが不可欠な人も居る。
僕は友人として君を見捨てない。
大変横柄な言い方ですが、あなたには僕が居るじゃないか。
そろそろ脱皮することを願ってます。
脱皮した時、良かったら、電話をください。
会って話しましょう。
待ってます。
脱皮してない君に会うのにはもう、僕は疲れました。
だから、待ってます。
生きるんです。
そう、自分に向き合うのです。
僕も頑張ります。
ありがとうございました。