一OBとして。
我々は進学校です。
日向高校に、必死で勉強して、合格した生徒達のほとんどが「進学」を考えていると思います。
大学や短大、そして専門学校。
その上に基づいて、我々OBは我が母校、我が母部を支えていくことだと思うのです。
まぁ、高校生活のほとんどが赤点で、卒業後、直ぐに就職をした僕が言うのも何ですが・・・。
ホント、まずは勉強です。
そして、その後に部活。
その前提に、勉強や部活の前に「自分を造る」ってのがあり。
進学の為の勉強により、部活の修練や部活内での人間関係により、己を鍛えてゆく、ってのがあり。
やっぱり、とどのつまりは「立派な社会人」になるためには?だと思うのです。
僕の思う、立派な社会人とは、
「社会に出て、いろいろな問題に面した時、無関心ではなく、自分の問題として捉えることのできる人」を指します。
極端な言い方をすれば、花園に行って調子に乗る、精神的に浮ついた気持ちになるなら、行かない方がいい。
人生って、負けの連続。
市役所に入って10年ですが、ほとんど負けてます。時に、逃げてます。
でも、いつも挫折だと、挫折に慣れて、そういった時の対処法を学んでいけます。
「花園に、我が後輩たちを!」
って声高に叫ぶ大人達がその中味をしっかり吟味し、真の意味で、意義ある「支え方」を「慎重」に「思考」、「議論」していかないと、子供達には過度なプレッシャーになるのではないでしょうか?
優秀な中学生を「特待生」として集める私立校。
県立でさえ許される(スカウトが)高鍋や大分舞鶴の今の方針が、これからの人生を思案する生徒達に本当の意味で、良いとは思えません。
確かに、勝ちさえすればいい、母校が、地域の学校が、全国に行けばいいと無思考の大人達にとってはそれは「良い事」でしょう。
「ラグビー万歳大人たち」には。
日向高校ラグビー部には今、吹奏楽部出身の子、卓球部の子、肘を壊して野球を断念しラグビーに入った子、柔道部補欠だった子、帰宅部の子、学業が学年一位の子・・・・、いろいろです。
確かに富中出身でラグビーに飢えている子もいます。
僕はそういった生徒達と一緒に考えてラグビーすること、仲間なら意見を伝えてゆくこと、手っ取り早く言えば、「陰口」じゃなく、「直接話」してゆくこと。
それで喧嘩になれば、すればいい。
無関心より、当事者意識を芽生えさせてゆくことです。
今度の土曜日に僕は、この間の新人戦に、惜しくも補欠になった生徒と個人的に練習を二人でします。
彼が総体で、息子の勇士を見に来るであろうお母さんの前で、闘う姿を見せればって思ってます。(この間も来てました)
もちろん、ラグビーは15人の競技。
部員が多ければ多いほど、誰かが補欠です。
僕ができるは、「補欠」になっても、決して挫けずにこの競技を続けていかせる支えをする事です。
いろいろな過程を踏んで、日向高校ラグビー部に入ってきた彼らを如何に高3の花園予選まで続けさせるか?
それこそが、我々OB、卒業生にできる事ではないでしょうか?
過度な寄付集めも不要です。
毎年毎年、日向市役所で集められる他市町村高鍋校ラグビー部の寄付集めは迷惑です、ホント。もうういいだろうって思います。
当たり前になってる気がして。
日向高校ラグビー部OB会はそうあってはいけないと思います。
寄付集めより、まずはグランドで後輩達と汗を出すこと、声をかけることだと。
過度なスカウトもいかがなものでしょうか?
こういった部活さえすればいいっていうのが(他校でも)、若い彼らに勘違いを生み、まったくの筋肉脳みそになるのではないでしょうか?
大学での集団強姦もエリート運動部が多いそうです。
マスコミに出ない事件は多々です。
今いる生徒達で「全国」を目指すのです。
自らで入ってきた生徒達を育んでゆくのです。
たまに、グランドに行って「自分のラグビー論」を展開しても、それはホント、自己満足です。悪い意味の自己満足です。
生徒は直ぐに見抜きます、あなたのインチキを。
やはり、「慎重」に、「プロセス」を大切に、です。
何事も真面目に取り組めば取り組むほど、「時間」はかかります。
ペースは遅くなります。
でも、それこそが「民主主義」でもあり、我々の課題です。
我々の課題、それは「公」の場で「意見」や「気持ち」を「言う」のではなく、「伝える」事です。
我々独自の、高鍋でもない、舞鶴でもない、日向高校ラグビー部OB会、独自の基盤造りが今、求められていると思うのです。
それには今年一年位は月一回会合を欠かさずやってゆくことです。
そうです、話し合っていくのです。
ありがとうございました。