「幸」って・・・。
家族ってとどのつまり、同じ釜の飯を食うって事だと。
そうです、遠くの親戚より近くの他人なんです。
僕は今、ラグビーの後輩達に言いたい。
「ラグビーに嫌気がさしてこそ、君はラグビーに関わっている」と。
家族でもラグビーでも本気に関わってこそ、嫌気や人に言えないことが増えてくる。
でも、それでこそ、その家族を、そのラグビーを、大切にしているって事です。
前長野県知事、田中康夫は在職中、寝ているときも朦朧として「数字」を言い、魘されていたと言う。
県の財政を憂いての事。
知事を降りて一ヶ月でアトピーがなくなったと。
僕も日光主将在職中は、試合前になると毎度のことの人数集めで、
胃が痛くなり睡眠も取れなかったよ。
毎週火曜日、富島高校で練習を行っていた時は、その夜は興奮して寝れず、いつも水曜日は有給を頂いてました。
環境整備課のみなさん、本当に迷惑をおかけしました。
練習中に、ある部員の何気ない「日光体制批判」を、僕はキャプテンだからこそ、受け止め、その晩は今後にどう活かすか?を考えたり、「コノヤロー、じゃ、お前がやってみろ!」って怒ってみたりで、物思いに耽ってました。
寝る子は育つ、体だけ。
心は、眠れない夜でこそ育つ。
嫌気が指していたあのころ、僕は今あのころを振り返って思うは、あの時の僕の思いは誰も真似できないである。
真似をしろとは言いませんが、それぐらい、心を、体を、懸けてないと、できないって思うんです。
だって組織の前列よ、たった一人の矢面よ。
敢えて言う。
リーダーは誰にでもできるわけではない。
もっと言う。
カッコだけが欲しいなら絶対になるな、リーダーに、周りが迷惑です。
もうイッコ言います。
君には向いていない。
以上。
話を戻す。
家族については、やはり親の老いを如何に考えるか?である。
同居もそう、高齢者福祉施設もそう、親との会話もそう・・・、僕はこの街に居る限り、四人の親の老いに真っ向勝負で挑みます、嫁と話し合いながら。
僕は今、とても幸せだ。
なぜなら、求められていることが実感できるから。
僕の勝手な思い込みでもカミヤシナイ。
日向高校後輩たちが僕を待っててくれて、ラグビー以外の相談をもしてくる。
僕は「駄目なものは駄目」とはっきり言う。
グランドでスクラムを組み、我が弟達の成長を確かめるのがホント楽しみだ。
そして嫁が元気でいる。
体の弱い僕のわがままを聞いてくれる。
そして、外での僕なりの僕自身の闘いを支えてくれている。
69歳の寿さんも今生きている。
63歳のオカンも何とか元気です。
二人にたまに小遣いをやる。
「いいとなぇ?」っていつも聞くが、返したことは一度も無い。
とっても嬉しそうな二人を見ると僕もとても幸せな気持ちになるよ。
幸せって実は、目の前にあるものであり、実は単純でシンプルなんだと。
でも、それはあたり前のことから目を背けない人だけに与えられたものなのかも。
う~ん、僕ももうおっさんだな・・・。
年を食ったなぁ。
また明日。