「林田」。

この間、映画「恋空」を見ました。
ミスチルの「旅立ちの詩」が主題歌って事で注目していて、でも、宮崎セントラルではタイミングを逃し、見れず、上映終了。
遅れて延岡で上映、最近。
そんなこんなで見たんです。
世間の感想は、「泣けた」や「感動した」です・・。

さぁ、いこう。
まったくの駄作である。まったくの駄目映画だ。
これを見て涙した人は、「ご苦労さん」としか言いようがない。
最近人気の、携帯小説ってのがわかった気がします。
そうです、この国は今、携帯電話ですべてが始まり、終わっている。
すべては、パッと始めて、パッと終わるのです。

金曜日に佐高信さんの講演会に行きました。
聞けば、小泉前々首相を評して「入口を入れば、直ぐ出口の人」らしい。
そう、奥行きのない人って事。
そうです、小泉さんはこの数年で、この国を奥行きのない、深みのない、国にしたのです。
声高に、自由を規制緩和を叫んで。

小泉さんが、浅はかなこの携帯小説、携帯映画を産んだのです、ホリエモンや小泉チルドレンを産んだように。って言うのは言いすぎか・・・。

戻す。
では、何が気にクワナイノカ？
「恋空」で涙した人に怒り口調で言われましたら・・。

主人公の女性に、正に悲劇を降りかけすぎで、お涙頂戴にしている。
だいたい、女子高生が、学校の図書館で子作りしてどうするんですかぁ～？
僕なんて、やっと一人暮らしして、童貞をロストしたのが、２１歳の終わり夏ですよ。
１５や１６で、オーガニックを感じてどうするんですか？

そして、この映画では、その図書館での行為で妊娠、そして、流産。
その前には、この主人公は、そのシルバーハット高校生と恋をしたため、ハットの元彼女の手下にレイプされる。
その時点でアウトです、この映画は、作り物でしかないのです。

現実にある、最大なる不幸や悲劇ではないモノで、観客を泣かすのが「映画の妙」なのに、（例えば、寅さんの妹を思う横顔や、「釣りバカ」ハマちゃんでの間をおく笑いなど）、レイプや流産、そして彼氏の死、癌、主人公を悲劇のヒロインで泣かせる・・・、「俺の１８００円を返せ」である。

おすぎで言えば、「ふんずけちゃう！」。
水野晴夫で言えば、「映画って、本当に映画のままですね」。

この恋空には、ないものが二つある。
欠けているものが二つある。

それは、『日常』と『笑い』。
僕の思う映画とは何気ない日常にスポットを与えることなのです。

いやぁ～。桜井も、よく、オウケイしたよ。
最近、ハマッテイル「TO U」も、台無しに聞こえるよ・・。

これを見て泣いた人、どうか、僕にこの映画での泣き方を教えてください。
僕は、まったくわかりません。
怒りしか湧いてこないよ・・・。

さて、気分を変えて。
昨日は、宮日会館１１Fで佐高信さんの講演会に行ってきました。
で、夕方には宮崎キネマで「犯人に告ぐ」を見る。
「恋空」で、汚れた体をシャワーで流すように。
「あ～ぁ、あんな男忘れたい・・・」ってな感じ。

これはまずまずでした。
映画を見て良かったって思えました。

夜は、温泉パウパウに。
昨夜は、ひまわり荘に泊まる。

今朝は、読書を一時間して、「詩季」へ。
児玉と朝飯を食い、昼は、弟とタリーズでコーヒーを。

で、帰る。
帰ってPM４時前。
さっきまで嫁と話していました。
約２時間、語りました。

嫁は体調を崩しております。
夫婦って、いいものだと思います、一人旅をすればするほど。
帰ってくる意味があるのです・・。

では、また。
皆さん、是非「恋空」をご覧下さい。
マジで、見てみてよ・・。