慎スポ政治~「麻生さんって人は」。
『政治家の判断資料は。
(1)自らの体験、(2)視察や意見聴取、(3)情報収集と読書。』
というのは、元衆議院議員、田中秀征さん。
今、僕は四つの本を併読しています。
小説が「インターセックス」と「元職員」。
後は、鈴木宗男さんの「マラソン」の本、佐高信さんの「国畜」。
そして、今の正に、政治家の政治家、麻生首相。
(1)の自らの体験が、どうしても庶民じゃない為、いろいろと視察に出向いている。
「金持ちの子は、貧乏の子の気持ちがわからない」ってな感じかな・・・。
今日のヤフーにも麻生首相は養豚場を視察したと。庶民や国民の生の声を聞きに現場へ。カップラーメンの値段を知っているか否か、どうでもいい。でも、葉巻を吸って、ホテルのバーで呑んで、そしてマンガを読んでいるなら、「もっと、やることあるだろう」っていう庶民感覚が麻生さんの視察を推進しているのだろう。これはパフォーマンスかどうか・・・。
でも、どうだろうか・・・。
政治家がホントにすべき視察とは、もっと別なものだと思うよ、僕は。
例えば、この間の内閣での石破防衛大臣が、今年二月のイージス艦衝突事件で、不明となった漁師さんのご家族に直接会いに出向いた事、こういうのがホントの「視察」だと思う。
これはやはり自衛隊のトップである大臣が出向くのが筋だ、当たり前だ・・・、でも、こ当たり前ができていないこの国の政治家、または組織のトップの多いこと多いこと・・・。
中山前大臣も日教組の組織の前で批判をすべきだったと思う。
まぁ、これまででもやっているだろうけどね。
まぁ、何かなし、直接やり合うって事がとても重要だと。
市役所でも、僕の仕事も議員対応に時間が取られることが多々でもある。
でも、チェック機能として緊張感が生まれるのも事実。
麻生さんがタクシーの運転手の想いを聞いても、または養豚場の革新的養殖のやり方を学んでも、それは首相になる前にすべき事だったと思う。だって、議員視察って事でお金は出るんだろうよ。
首相とはあらゆる経験からの「判断」で「決断」を決してゆくものだと。
そして、あなたが掲げた生活援助、定額給付金。
僕は、生活ってもちろんお金も大切、欲しい物だと思う。
でも、実は「生活」とは、日常の苦悩そのものであったり、言わば、身内の介護や、言うことを聞かない子供だったり、女遊びを辞めない馬鹿夫であったり、パチンコばっかり行っている嫁だったり、遺産相続での身内でのいざこざであったり、自分自身の持病だったり、会社での合わない上司だったり、生意気な後輩だったり・・・、結局、生活ってのは、「その人一人一人の気分」だと思うんです。
その気分こそで人はお金を使ったり、病気にもなったりするのだと。
その自分の暗澹たる苦悩に、それこそ国民の不安に、政治家はメッセージを出して行く、出し続けてゆくことだと。しっかりと説明をすることだと思う。
それは「明るく生きよう」とか「単なる希望」を唄うのではなく、国民に、「年金」や「医療の危機」を、しかと説明し協力を促していくことだと思います。
麻生さんにそれができるだろうか・・・。
説明って事では小沢さんもどうかな・・、まぁ、でも、マシな気もする今よりは。
何にせよ、今の首相にはメッセージがない。
視察や発言が軽く聞こえ、その演説の、その方針の、「先には何があるか?」が見えてこない。痛い注射を我慢するにはその先にこの体が快方へ向かうってことが見えているからこそ、お金を出し痛みを我慢し、注射を受けるのです。
さて、麻生さん。
もう、いいだろう、全てが破れかぶれに見える。
解散しかないよ、国民に聞いてみてください。自分の評価を。
自分をも、客観視できる福田前首相に聞いてみるのが一番いいかな。