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再放送。

ボクがラグビーを辞めたワケ~今年の3月に書きました
若い頃、認めたくなかったが、やはり人間、一つを取れば一つを失うもの、いや、もっと言えば、一つを取る事、それはその他全部を失うって事、そんな事を昨今身に染みて感じております。
古館伊知郎こう語る。「家も車も女も仕事も全部何となく欲しいじゃ、薄っぺらなポジティブシンキングと同じです。脳は馬鹿だから、スケベは一つに絞らなくちゃ」。
僕がラグビーを辞めた訳、話します。
1995年、僕は中学一年から、12歳の春から携わっているのです、そう楕円球に。
去年、5月県大会の試合から練習にも試合にも高校にも行ってない。ラグビーの「ラ」の字も行っていない。
正直、日光クラブの主将を降りた時から僕の「ラ」の字は消えました。
新主将になった若いカワソエには少し気の毒だったと思う。すまない。
そして2005年4月から日光とウェールズそして門川が合体。
新体制で一新。去年の県大会は準優勝。良いチームになりました。僕はそれを複雑な気持ちで見てました。
「ヒムカレイズ」訳したら「日向再生」だそうです。
僕は日光クラブで24歳から28歳までキャプテン。キャプテンと言うより、マネージャー。ジャージの管理から、部費集め、試合の連絡、人集め、何から何までやりました。大変でした、でも何より誇りでした。
「日向ラグビーは僕が支えているぞ」。
生意気にも若い頃は思ったものです。闘い去ってまた闘い。その闘いは常にグランド外にあったのです。リーダーとは90%は雑用である、僕なりの名言だ。
前日、「試合に来る」と言っていたチームメイトが朝になったら携帯圏外。
留守電メッセージには「今からでも間に合うぞ、来てくれ!」と。
でも来ない。でも、でも、その夜電話すると×悪そうに、「すみません」と。
「来れないなら来れないで電話ぐらい出ろよ」と一喝して「今度は来月の第二日曜です」。
そうすると、次は来るのです。でも次の次は来れないのです。
そうです、みんなラグビーだけじゃないんだもの・・・。
ラグビーは15人で成立。いつもギリギリで凌ぎました。社会人の人数が足りなく、現役高校生を家まで迎えに行き、また試合後送ってゆく、それを何度繰り返した事か・・・。
そうして僕がキャプテンの間、一度も棄権はしませんでした。それが今でも僕の自負です。
そういった高校生達が大学卒業後、こっちに帰ってきて、また一緒に汗を出すのです。
「困ったときは先行投資、困難をロングスタンスで」をモットーに。
でも、いつもいつもうまくはいかず。良いスタッフ達が支えてくれたのです。
わざわざ山から降りてくる誕生日一緒な田舎猿オク、宮崎市からわざわざカシムラさん、マツノ、仕事柄で徹夜明けサカイなどなど・・・
何とか仕事を遠距離をうまく調整して試合に来てくれました。ホントアリガトウ、感謝してます。
そしてミツケンジ、僕は君を汗と忍耐で世話しました。一番、目にかけたと言っていい。
その報いが僕の結婚式の時、100倍になって返ってきました。ありがとう。
マサキ、トオル、チーム仲間で合コン仲間、ありがとう。
そしてミツヤさん、敢えて何も言いません。感じて謝ってます。

支えもあり、批判や陰口も。
やられました。ホント腹立ちました。
僕は確かに頑固で融通が利かないところがあります。
「林田は自分が仕切るもの以外には何も協力しない」。
「林田は子ども、ガキだ」。
「アイツに怒っている人が多く、チーム合併が進まない」。
「後輩ばかりに目をかけて、後は知らん顔」。
「林田とOOが仲悪いからうまくいかない」。
ホント色々言われたね。というより、言われてたみたいね。
いつも、「林田のことをOOがOOOOって言ってたよ」ってな感じ。
良い勉強をさせてもらった5年間、そして人の発言に嫌気がさした、5年間。
面と向かって批判してくれたのはサザンラガーとクガぐらい。
あの時のあのような思いはもう嫌だし、今更「走れ、走れ」って言われたくない。
何より新しいチームができたことで僕の役目は完全にエンドって思う。もう充分だ、もう僕は昔の人だ。いや、本当にそう。でないと、新チームも良くならないよ。もういい、ホントいい。ありがとう。
あれだけ気を張った5年間はないもの。そして闘った5年間はないもの。
素敵な5年間だった。そう、正に「素」の「敵」が存在した5年間でした。ライバルが競争相手が闘うものがありすぎた5年間。そういう敵が存在しなきゃステキとは言えない。
ダカラ今となっては、そんな人達にも感謝してます。
山猿オクは僕が叩かれれば叩かれるほど「この人を支えよう」って思ったらしい。涙が出るよ、マウンテンモンキーよ、ありがとう。人間が人間を奮い立たせるのは「喜び」でもなく「楽しさ」でもなく「哀しみ」である。必死なそして懸命な哀しみが人の心を動かすのだ。
簡単に、楽しいラグビーなんて言っちゃダメよ。
もう、僕のラグビーに対する火は消えました。ありがとう。
これから、僕は愛妻家を目指す(笑)、そしてトライアスロンでストレス発散。
で、「お笑い」に生きる。佐々木と漫才を追求する。
そして5年間で失った仕事での信用を少しずつ、取り戻してゆきたい。
ラグビーに「さようなら」、そして新たなるものへチャレンジを。
改めて、ラグビーを20年間も続けられた事に感謝します、皆さん、ありがとうございました。
そして「グランドに来ない理由を世話になった人ぐらいにはコメントすべきよ」って今回も直接批判をしてくれたクガに感謝。君は僕の友達だ、アリガトウ。また一対一、サシで話そう。
ミヨルミも一時期(笑)マネありがとう。
終わってみれば、ありがとうだらけ。
そう、そんなに悪くないラグビー、でも疲れました。
また会う日まで。
さようなら。

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