かぁちゃん。
小学校の頃、寝小便をして、どうしようもなくて、お母さんを起こした。
すると、怒る訳でもなく、「ごめんなさい」という僕に、「いいが、いいが」と。普通に布団を替えてくれた母親。まるで、その作業は、毎朝の日課の米でも洗うかのように。粛々と淡々と。
お母さん、もう、71ですね。最近は、ベッドに居る時間が多いね。
まぁ、いいでしょう、どうあっても、生きていればいいのです。
元気があっても、元気が無くても、どうでもいい。
「親が元気で居て欲しい」と願う、僕ら子供は、実はその願いは、親の為ではなく、自分の為だと最近、やっと、青空を仰いで、反省と共に、気づく事ができました。まだまだ、かぁさん、僕は修行が足りません。
これからも、そのままでいいのです。
そのままこそが、僕の好きなお母さんです。