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ありがとう。

「子どもに夢を」「未来ある子どもに希望を」。
ハッキリ言って、そんなスローガン、誰でも言えるし、どこの職人でも垂れ幕にできる。
そう掲げる、そう声高に訴えるオエライおっさん達が近所のガキにどう接すか?である。
ボクは子ども達に、「夢はナンタラ」「夢を持って生きろ」とか簡単に言いたくない。
何より今ボクに夢があるか?である。
いや、違う。
ナニよりカニよりボクの胸に「ココロザシ」はあるか?である、そう思う。
そう、キミじゃなく、子どもでもなく、ボク自身に。

夢とは人との出会いよって膨らみ、具体化し、実現、完了されてゆくものだと思う。
夢は決して人一人の力では実現しない、するはずがない。
漫才だって相方が居なけりゃ話にならない、正に「話」に。
野球だって自分以外に8人のメイト、そして、9人の敵が。
そして家に帰ってその勝利を喜んでくれる家族が居なきゃ。

夢は他者と自分との間にあり、「ココロザシ」は自己の胸にある。
だからボクは近所の鼻垂れ聖君に、タバコプカプカ公園前ヤンキーにこう言いたい。
「自分を大切に、そして志を持って大人に挑んできて欲しい」。
小さいときこそ、自分はどう生きるか?どう生きて行きたいか?を。
考えて欲しい、カンガエマクッテホシイ。

夢は大人になってからでいい。全然遅くない。
通勤疲れの缶コーヒーとタバコの匂いのするおっさんでも、60歳の赤ちゃんちゃんこおばあちゃんでも、誰にでも夢を。
実現は二の次、千の次。
夢が有れば、人との出会いが変わってくるサ。

今日、門川のラーメン屋に行きました。学生ラーメンを頼み、完食し、その後タバコを平気で吸う少年達。
「キミは何歳か?」
「えぇ~、・・・18」(学生ラーメンを頼んでいるし)
「なら、いかんわな。そしてナニより体に良くないぞ」
「あぁ・・・」(少し困って)
「俺も吸わんとよ」

少し笑ってくれた、罰悪そうに。ボクもこう注意するときはやはり脈が上がる。
彼らも平常ではいられないだろう。

でも、ボクはこうやって自分の意見をメールに書き、発信している、見て見ぬふりはできない。
そしてナニより、己の志が、少年達に目がいく。
ボク自身、自分に負けるものか。
やんちゃな坊主、君らも自分に負けるな。

少年達へ、ラーメン屋の人達の目に体温はなかった。
おそらく悪循環。少年が大人を、大人が少年を。

志、時に浄化し、粘り強く、時にサボって、踏ん張って。
棺桶に入るその日まで。

おやすみなさい、ありがとう。

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