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号外慎スポVol,5

「子ども達にどう説明したらいいのか?」。
九日に行われたサッカーW杯決勝、示談、いやジダンはヘディングでやってくれた。
一発レッド、一発退場である。
どのゴールシーンよりこのヘディングが今回2006年ワールドカップの記憶に残る事になるだろう。
「敗戦より世界中の何千万人もの子ども達に、どうしてあんな頭突きをしたのか説明することが困難だ」。仏国の地元紙は一面で冒頭の言葉的なることをこぞって書いている。

一度は代表を引退してフランス国民の願いで復帰してきたジダン。彼は33歳。
「ボクは一人の人間に復帰します」。
そう、このアブドーラザ・ブッチャーばりの頭突きはジダンの人間回帰宣言である。
もっと庶民的に言えば「俺はフツーのおっさんである、もういい加減にしてくれ!家ではガラパンイッチョで過ごしているおっさんだよ・・・」。そして、「ムカツク事言われたら、おれだって腹立つよ!」である。

中田曰く。「時には、自分には何でも出来ると錯覚するほどの称賛を浴び、時には、自分の存在価値をすべて否定させられるような批判にさいなまれる」。
中田は旅と位置づけした、自己のサッカー史を。これからは大学に行くという。そう、彼もまた普通の青年に戻って青春を取り戻そうとしているのだ。
非凡な才能を持ち、超人的な練習に耐えて、世界狭しと東奔西走してきた彼ら。
僕らはただ「ありがとう」と「お疲れ様でした」でいいのではないか・・・。

「ジダンの頭突きをどう説明するのか」
ではなく、
「ジダンに頭突きをさせたイタリアマテラッツィの暴言をどう説明するか?」
だとボクは考える。
反則もされていないのにわざと倒れてPKを狙うサッカーという競技、倫理も論理もない、あるのは、ただただ他者とも自分とも闘う魂を子ども達へ伝えてゆく、それだけだ。
そもそも、子ども達にどう説明っていうが、子ども達はそんなにバカではない。
ジダンのストレスや葛藤、主将としての圧力、もろもろ・・・わかっているよ、世のサッカー少年達は。
彼のゴリンを見れば彼が如何にサッカー道に精進しているかわかっているよ。
子どもをなめるな、ジダンをなめるなである。

ジダンよ、ありがとう。
そして中澤よ、大衆理容に行け、そんなワールドカップでした。

慎スポも今度からまたリニューアルオープンします。芸能版、社会面も展開してゆきます。
明さんダイジョウブ、人を選んで送ってますから・・・。

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コメント

お疲れ様です。blog拝見させて頂いてます。
共感してしまいまして、ついコメント書かせてもらっています。ですよ!「子供は馬鹿じゃない!」子供と大人の違いは「経験と時間」だけであって感性はなんら変わりはない。これからもblog更新楽しみにまっとります。・・そしてまさに「中澤よ大衆理容へ行け。」

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