この親の対応、この警察の対応は良いと思います。
兵庫県立高校 部活で集団暴行 傷害容疑で男子生徒3人書類送検
神戸市の兵庫県立高校の男子軟式テニス部で、昨年8月から今年3月にかけて部員の男子生徒(17)に対する集団いじめがあり、兵庫県警少年捜査課と灘署が暴行や傷害などの疑いで、男子部員3人を書類送検していたことが21日、分かった。いじめには、被害を受けた男子生徒を除く当時の部員全員が関与。男子生徒は通学を続けているものの、精神的ショックで歩行が困難になり、車いすを使っているという。
《部員全員がいじめ関与》
書類送検されたのは、2年の部員1人と、1年の部員2人(いずれも学年は当時)。
調べでは、3人は昨年9月、同校の部室で2年(当時)の男子生徒の体を粘着テープで縛ったり、口に粘着テープをはるなどして暴行。さらに、うち2人は今年3月、それぞれ学校のグラウンドや部室で、「練習態度が気に入らない」などといいがかりをつけ、男子生徒を殴ったり、けるなどし、右足に1週間のけがをさせた疑い。
今年3月、男子生徒の保護者が異変に気づいて県警に被害届を提出。県警が捜査したところ、暴行や傷害などの事実が明らかになり、今年5月に3人を書類送検。うち2人は9月、家庭裁判所の審判で保護観察処分になっている。
学校の説明などによると、いじめは昨年8月から始まり、被害にあった男子生徒を除く当時の部員8人全員が関与していた。男子生徒は書類送検された事案以外にも私物を隠されたり、ユニホームを破られるなどの被害に遭っていたという。
今年3月に集団いじめが発覚した後、同校は8人から事情を聴き、停学や校長訓戒などの処分を行うとともに、県教委に報告、同部を約4カ月間の活動停止とした。
男子生徒は学校に通っているが、精神的ショックで車いすを使用しているほか、日常的な頭痛やめまいにも悩まされ、通院しているという。
同校は県内でも有数の進学校として知られている。校長は「この事件が本校で起きたことは申し訳なく、残念に思う。再発防止に向け、全校をあげて取り組んでいきたい」と話している。
(産経新聞) - 10月21日16時28分更新