一歩前に出る。
「例えば誰かに親切にしてやりたいと思う。
でも、してくれなくて結構だ、と相手は言う。
だったら仕方がないと諦める。
考えてみれば、ずっとそうやって、自分の思いをどこかで諦めてきたような気が田端はした。
親切など結構だと強がる人が、実はどれほどその親切を必要としているか、これまで考えたことさえなかったのだと気がついた。
相手のためだと思いながら、結局、自分のためにいつも引き下がっていたのだ、と」。
吉田修一の”日曜日達”にこんな一節がある。
で、僕は思う。
「今の僕ら若い世代はホント芯から欲しいモノもなく、また絶対に失いたくないモノもない。
だから闘わないし、出る杭になってハジカレルのが怖いのだ。
世間に叩かれる人間ほど世間と合いまみえてる。
真に悩んで迷わないと朝日は来ないし、その荒波に飛び込まないと海の冷たさも海底の美しさもわかるまい。
人間は実は笑いたいより笑わせたい、
楽しみたいより楽しませたい、優しさが欲しいより優しくありたい。
そう、それに開き直る。
今年ボクは一歩前に出ている日々でスタートしてます」。