ある質問。
4月からある団体のリーダーになるという28歳後輩からの質問。
「林田さん、リーダーやキャプテンといった、
人に指示を与えるポストに必要なのは何ですか?」
僕なりに答えます。
ボクが24歳のとき、日向市ラグビー代表チームキャプテンになったとき、ボクの親父は
「そのままでいい。今のお前が選ばれたのだから、今のまま、頑張ればいい」。
結局は、この、誰でもない、この自分で勝負するしかないと。
まずは、それを肝に銘じて。
そこで。
ボクが君にまずは言いたいことは、「忍耐」です。
耐えるしかないときが来ます、長くやっていれば。
そうです。忍耐で人はついて来るのです。
文句ばかりの仲間でも、耐えてる君を見れば、いつかわかる時が来ます。
叱咤激励。
後輩を怒るときは原則一対一で。
感情と理性をミックスして。
褒めるときは、みんなの前だと、うんといいね。
そして、思慮深くあること。考え抜くことを基本に。
まだまだあるよ。
ここを抑えておけよ。
「リーダーの仕事の90%は雑用である」。
僕の主将5年間は、ジャージの管理、ボール管理、そして部費集め。
基本が人集め。大変だったよ。部員の送迎から、部員からの「個人的に金を貸して」など。
ホントいろいろだ。
困難をこなせばこなすほど、また困難が。
「一難去ってまた一難」どころか、「多難去らずにまた多難」。
まぁ、僕の場合、いろいろ自分一人でやりすぎた面もある。
ある部員は、「一人でやりすぎ、もっとみんなで」と言われたり。
でも、汚いジャージを管理する人はほとんどいなかったし。
またある部員は「もっと上手くやれ。大人になって」と。
では「上手くやる」って一体なんだ?って思ったし。
ボクは「上手く」より、「がむしゃらに」「手を抜かずに」やるしかなかったし・・・。
では何事も上手くやっているキャプテンに、それぞれがいろいろ背負っている部員達がついてくるだろうか・・・。
リーダーは雑用をし、この世にいる「口だけオバケ」や「継続しな男」などの妖怪たちと対峙し、そして、耐えてゆくしかないのです。
そして、リーダーはいつも批判の矢面に立つべし。
頑張れよ。
そのままで勝負し、いろいろ変わってゆくことも必要。
でも。変わらないこともあっていい。
そして、自分を信じろ、最後の最後は。
また語ろう。