イビジェカフェより。
永山則夫
たまたま夜、10時からNHKのEテレで「永山則夫・100時間の告白」を見た。
彼の肉声を聞いた時、とても連続殺人事件を起こすような人間とは思えない。
とにかく生いたちの悲惨さは想像を絶している。北海道の網走の生まれなのか。
兄弟が6、7人いたんだよな。親父はバクチに明け暮れて家にはまったく帰ってこない。
妻も子どももほったらかし。だから家にお金を入れない。そこで起こったことは兄弟同士による暴力。
もう、貧しさゆえなのか? それとも愛を知らないで育ったものは暴力によってしか、そのはけ口はないのか。
その暴力、虐待は必ず親から子へと連鎖していく。やられたものはさらに弱いものに向かって暴力をふるっていくのだ。
悲しいよな。もう見ていてやり切れなかった。一番、やさしくしてもらった次女のお姉さんにも裏切られる。
そのお姉さんは精神病院をいったりきたりする。次男も仕事をせずにバクチで身を崩して40代始めに亡くなった。
親父は野垂れ死した時、所持金はたった10円だったとか。彼は48歳で死刑を執行された。
今日の“四字熟語”は永山則夫にする。
ターザンカフェより)
元、週プロ編集長。
http://www.ibjcafe.com/talk/content/tarzan/column/2/3255.html